書きたいことを書きたいように書くブログ

思ったことを自分の言葉で。

オードリー若林正恭さんの『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』を読んだ

9月に入ってから天気がよくなくて、体調もよくない。

暑さに弱くて夏バテして、その反動が9月に来るというのが毎年のパターンだから今体調が悪いのはいつものことだし仕方ないんだけど、近年その体調不良が胃にくるようになって辛い。

何よりも食べることが好きなのに、全然食欲がわかない。

食欲というのは生きる意欲にも繋がっている気がする。だから何かをする気もいまいち起きない。せっかく暑さが一段落して過ごしやすい気候になって来たというのに。

まあ、体調がいい方が珍しいという人生をかれこれ40年近く送っているのだから、今更そんなことを嘆いても仕方ないのだけれど。

 

久々にブログを書こうと思ったのにはきっかけがある。

この間、人に勧められてオードリー若林さんの著書『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』を読んだ。すごく感動した。こんなにすごい文章が書ける人だなんて知らなかった。

普段は旅行記はほとんど読まないし、タレント本もまず読まない。旅行記は途中で飽きてしまうことがほとんどだし、タレント本で面白いと思ったものに出会ったことがない。だけどこれは違った。この本にあるのは、若林さんが自分の頭で考えたことを自分で行動に移して自分で経験し、自分の言葉で読者に伝えようとする姿勢だった。キューバに行く前に思っていたこと。行っている時に思ったこと。帰る時に思ったこと。若林さんにしか書けない、若林さんだけの率直な実感が、綴られている言葉にこめられていた。

途中で飽きなかったのは文章の力も大きいのかもしれない。過不足のない文章だと思った。一つ一つの章が短いのも読みやすくていいと思った。そういう点も含めておそらくいろいろ計算されているところがある本だけど、わざとらしさがないし、後半部分を読んでいる時には不覚にも涙しそうになってしまった。

 

この本を読んで、やはりそうしなければならないのだと確信した。自分の頭で物事を深く考え、実行し、経験し、それを他者に自分の言葉で伝えること。

そうやって自分と、世界と、繋がるということが私にとって必要なのだと思う。どこまでできるかわからないけれど、やってみる価値はあるし、やってみたいと強く思う。